とみーの日記

さいたまを愛するオートバイ開発者の自転車日記

2018.6.10(日)【第11回ツール・ド・宮古島2018 74kmの部】

■リザルト
5位入賞(300人弱出走 270人完走)

■天候
はれ時々くもり
北西の風 かなり強め

■機材
・S-WORKS TARMAC
・Campagnolo Shamal Mille C15
・Continental Supersonic 23C
・Vittoria latex inner tube
・Sunvolt PROfitセパレートワンピース

■ドリンク・補給食
・ドリンク
ORS経口補水塩タブレット+Meitan CLEAR PROを溶かしたもの 650ml 110kcal
水 650ml
・補給食
パワージェル2つ(120×2=240Kcal)
・出走前
2RUN 2錠
・レース中
補給所にて 水500ml
沿道の観戦者から 氷嚢(お渡し頂きありがとうございました)

■体重
約65kg

■レースレポート
昨年はゴール10km手前の落車に巻き込まれてしまい、勝負に絡めず。
力を出し切れず悔しい思いをしたので、今年もリベンジのためエントリー。

今年はARCCの4名(白鳥さん 戸田さん 山本さん 重田さん)や六本木の2名(遠藤さん 板橋さん)、
昨年の優勝者の松永さん、上位常連である新城さん辺りが要注意。
中でも普段一緒に練習させてもらっているARCCの強さは身に染みて理解しているし、六本木の遠藤さんは実力実績共に間違いなく優勝筆頭候補。
かなり宮古島に向けてみんな気合入れてきている。昨年とは全く違う戦いになりそう。

自分はというと5月まで練習できてなかったが、練習環境、練習仲間にも恵まれて、
約1ヶ月ちょっとという短い準備期間ではあったが、故障には気を付けながら出来る限りの調整をしてきたつもり。
そんな付け焼刃で太刀打ちできるメンバーでは無いが、あとは作戦でカバーして少しでも勝率を高めることを考える。

参加人数が多く(約300人)、優先スタート権の無い自分は早めに移動して先頭付近に並びたいところ。
1時間半前に並ぼうとするも既に結構な人だかりが・・・ARCCさんの配慮もあって最善の場所に並ぶことができた。
仲良くさせて貰っているとはいえ、僕はあくまでライバル。敵にも手を差し伸べるその姿勢に心から尊敬する。感謝。

スタートは特にトラブルもなくレーススタート。
ローリングが解除され、まさかの昨年に引き続きヒカリの松野さんがスタートアタック。
そのまま行ってしまったが、迷うことなく容認。あの人誰?って聞かれるが、『あれは無視して良いヤツです。』って言っといた。笑

その後は多少の飛び出しあるが、どれも本気じゃなさそうなので華麗にスルー。
でも10分くらいして、1人がブリッジ。これは本気っぽいけど、2名逃げは捕まえられる範囲と思っていたのでスルー。

2人逃げが決まって、しばらく集団は落ち着く。

作戦としては、事前にARCCの方々と話していた。
ARCCは逃げ打つメンバーと集団待機でスプリント取るメンバーを決めていた。正直、4枚あるのがとてもうらやましい。磐石の布陣だった。
自分はスプリンターよりの脚質だが、それでも沖縄を何度も制している白鳥さんや遠藤さんにはとてもじゃないが歯が立たない。
選択肢は無かった。僕には逃げて勝つしかなかった。ARCCの逃げる予定である山本さんに『僕も一緒に行かせて下さい』と、事前の練習会の時に告げた。

15分ほど経っただろうか。
しばらく展開の無いまま進んでいると突然、ARCCの山本さんが凄まじい勢いでアタックする。

これは予定と違う。

作戦では残り20km地点だった。まだ60km以上残ってる。なんだなんだ?
ブリッジするにしても少し遅い。思わずARCCの戸田さんに聞いてしまった。
富:『あれ、どういうつもりなんですか?』
戸:『さぁ?ほらARCCってバカばっかりだから。。。笑』
バカと天才は紙一重。褒め言葉として受け止めて、さぁどうしようか。

今日は後半強風の向かい風となる。逃げはかなり不利。
流石にここからゴールまではもたないだろう。集団はまだ200人程いる。vs3人。
この時点では逃げ切れるわけ無いだろうと直感がそう判断して、集団待機を選んだ。
あの巨漢な山本さんが、もう随分小さくなる程の距離だったのもあって当初の作戦はすぐに変更された。

程なくして6~7人の追走発生。
マークしている選手が乗っていないことを確認してスルー。

25km地点のちょっとしたアップダウンで追走は吸収。
うわ、、、全員吸収したかわからないパターンだ。
いったい逃げは何人だ??廻りの人も、もう把握できていない様子。

基本集団はまったりな走行。
アップダウンが始まる中盤に近づきそろそろ上げ始めたいところ。(逃げ捕まえるには下りで踏むことが重要)

前から1人降ってくる。
やっぱりいた。隠れ逃げ。
富:『追走集団からアタックしたの貴方だけ?もう逃げは2人以外いない?』
隠:『はい。追走からアタックしたのは僕だけです。』

うーん、どうしようか。
山本さんがそもそも松野さんに合流できているかも分からない。逃げとのタイム差は集団には伝えられない。(逃げには伝えられていたようだ)
下りで全くペースが上がらない30km地点。
ブリッジするならラストチャンスかなって判断する。
富:『ちょっとお試しで~~^^笑』と誰にも付いてきて欲しくなかったので、ニコニコしながら戸田さんに伝えて1人アタック。

集団が見えなくなるまで踏む。とりあえず集団は容認してくれたようだ。
もしかしたら逃げにブリッジできるかもしれない。全くの逃げ状況が不透明な中、希望は薄いが前を追う。
山本さんにさえジョインできれば展開作れるかなと、5分全力で踏む。
136kmの遅れた選手はたくさんパスするが、一向に山本さんは見えない。これは随分先だな。。。

そろそろ折り返しも近づいてきて向かい風になるところで、10分ほど逃げたかな、
もう手遅れだったと、集団に戻ることを判断する。消極的な自分に嫌気がさす。。。

適当に流して集団に吸収される。
後から聞いた話、僕を吸収した時点で逃げはいなくなったと思った人も少なくなかったようだ。
有力どころの方々は2人逃げって知っていたけどね。

先頭でローテを回して淡々と追い付きたいところだが、何故か対向車線使って盛大にペースアップしてきてまくってきたり、ローテ中断させたり、とても走りづらい。
集団のペースが上がらない。そういえば昨年もそうだったなーと思い出す。ARCCも当然無難にこなす。
ペースが上がらないせいで集団密度は超濃厚。ガチャガチャと不穏な空気。嫌な予感しかしないので、集団後方で車間をあけて様子見。
集団はアップダウンで人数が絞られているのもあって、後方は中切れもなく比較的快適。
しばらく後方で補給を取ったり、後半戦に備える。

マークしてた沖縄の新城さんはこの辺りの登りで千切れていった。一つ不安要素解消。
後方に下がってからはARCCのコントロールがバッチリ効いてるな中、六本木だったり昨年の優勝者松永さん辺りが展開を作ろうとしている。

レースは後半。50km地点程だろうか。
逃げている一人だった松野さんが降りてきた。
もう1人はどこかで吸収したようで、どうやら逃げは山本さん1人のようだ。
優勝するんじゃなかったのか自分。。。という思いもありながら、
集団のペースを上げるほどののメンタルもフィジカルも無いまま、弱い自分は2位争いの集団スプリントに備える。

残り10km程から集団には緊張感が漂う。
自分もそろそろ前に上がろうかと位置取りを始める。
前にはサクっと上げれてARCCのスプリントメンバーとジョイン。

残り5kmで白鳥さんから、
『戸田さんが最後のゴール前1kmのファミマでアタックする。それ使って良いよ』と告げられた。
ARCCライン使えわてもらえるのは超ラッキー。戸田さんの番手に付かせて頂く。

集団は極端なペースアップしないまま、最終局面を向かえる。
先頭を維持し続けた戸田さんが予定通りファミマでアタック。
集団がそのまま付いていく。

これだとゴールまで持たないと判断し、戸田さんの番手にキッズの選手を入れる。
戸田さんは随分長く引いてくれて、残り500mまで引いてくれた。
戸田さんが仕事を終えてはけて、キッズは全く伸びない。しかも戸田さんと接触し落車しそうになり、
その煽りを受けてしまったところに、大きく右側から白鳥トレインが発射。

残り300m時点で自分は前がはけ単独となり、右側からは超強力なトレインがかなりの速度で上がっていく。
白鳥さんの番手は3人ほど先客がいて、自分はその後ろにすかさず乗り換えをする。

でももうすでにゴール150m手前。
もがいて1人パスして、もう1人をハンドルを投げてギリギリ差す。

たぶん入賞はしたかな、というくらいの混戦。
フロントフォークの出来る限り下にチップを付けといて良かったなってレベル。

リザルトを見ると5位入賞。
自分の調子から言うと、正直出来すぎた結果。

後でリザルトで確認すると、60人程のスプリントだったようで、無事ゴールできたことにまずは安堵する。
六本木の遠藤さんもスプリント絡んでこなかったようで。

結果から言うと、山本さんの逃げは大成功。本当お見事としか言い様が無い。
出力値は事前に聞いていてワットモンスターってことは知っていたので、本人はたまたまと言うけれど逃げ切ったのは実力あってこそだなと。

自分は重要な局面で積極的な展開ができずに、ただレースの流れに身を任せてしまった。
300人中5位と今の自分からすると良すぎる結果だったけれど、やっぱり勝てないのは悔しい。
次は勝てるだけの練習と準備をして臨みたいと思う。

応援して下さった方、忙しい中有休を取らせてもらった職場の方、沿道で補給してくださった他チームの方々、
ゲストハウスで結果を期待してくれ入賞を祝ってくれたみなさま、

本当にありがとうございました。

【支援・サポート】
#山崎整形クリニック
#ときとうクリニック大腸肛門病センター
#サンボルト株式会社(PROfitジャージ・セパレートワンピース)
#株式会社ノーベルアームズ(ESS チームカラー クロスブレイド)
#武田レッグウェア株式会社(ソックス R×L SOCKS TBK-300R)
#株式会社タキザワ製薬
#有限会社ユニバーサルフィールド
#BOUNCE
#TACKE